[簡単Androidアプリ] TextViewの利用






前回の記事では、プロジェクトを作成し何も手を加えず実行しただけのHello Worldでしたが、今回は「TextView」というものを使用して文字を出力したいと思います。

前記事:[Androidアプリ] プロジェクトの作成からHello Worldテキストの出力まで




「TextView」は文字列などの表示を行うコンポーネントタイプのビューです。

まずは、プロジェクトの作成を行います。
プロジェクト作成については前回の記事を参照してください。

プロジェクト作成:[Androidアプリ] プロジェクトの作成からHello Worldまで




Coding

では実際にプログラムを打っていきます。
メインクラス(ここでは「SampleMain」クラス)に以下のコードを入力します。

package com.sample.brogger;

import android.app.Activity;
import android.os.Bundle;
import android.widget.LinearLayout;
import android.widget.TextView;

public class SampleMain extends Activity {

    @Override
    protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
        super.onCreate(savedInstanceState);
        LinearLayout ll = new LinearLayout(this);
        setContentView(ll);

        TextView tv = new TextView(this); //文字を表示するオブジェクトの作成
        tv.setText("ようこそAndroidへ!"); //文字を設定するメソッドの呼び出し

        ll.addView(tv);
    }
}



Execution

では実際に起動してみましょう。


この画像はタブレットでの実行なので文字が小さくなってしまいましたが、とりあえずちゃんと「ようこそAndroidへ!」が表示されていれば成功です。







解説

ここからは先ほどのコードを詳しく見ていきます。



Activity Class

今回作成した、SampleMain.javaはJava言語で記述されたコードです。
Java言語では、クラス(class)という概念を単位として構成されています。

今回のコードでは、「SampleMain」というクラスがあります。
このクラスはActivityクラス(アプリケーション画面)というAndroidパッケージに元々備え付けられているクラスを拡張(extends)しています。

簡単に言うと、「SampleMain」クラスは、アプリケーション画面を表すActivityクラスということです。

一つのActivityクラス = 一つのアプリケーション画面
とイメージすると分かりやすいでしょう。

public class SampleMain extends Activity
{
    ・・・
}



Package

Androidアプリケーションで使用されるクラスは、javaのパッケージ(package)で分類します。

今回はプロジェクトを作成する際「com.sample.brogger」というパッケージ名をしていしました。これはSampleMainのクラスはcom.sample.broggerというパッケージに含まれるということです。その為クラスを作成する際、下記のようにパッケージを指定する必要があります。

package com.sample.brogger;



Inport

Androidアプリケーションは、自分で記述したプログラムだけで動いている訳ではありません。Android SDKのライブラリにはアプリケーションを動かすための様々なプログラムが元々入っています。これらのプログラムもSampleMain同様、パッケージにまとめられています。

上記のプログラムを使用するときは、プログラムの先頭などでパッケージを指定する必要があります。これをインポート(inport)といいます。

import android.app.Activity;
import android.os.Bundle;
import android.widget.LinearLayout;
import android.widget.TextView;

今回は「Activityクラス」、「Bundleクラス」、「LinearLayoutクラス」、「TextViewクラス」を利用するため、これのインポートを行っています。



Object

Javaにおいて、クラスとはプログラムで扱われるモノの機能や状態をまとめたものです。
Objectはその物自体です。

例えば今回は、「画面上に文字を表示する」という機能をまとめたクラス(TextView)を利用し、このクラスから実際に文字を表示するオブジェクト(今回は tv)を作成しりようします。

TextView tv = new TextView(this); //文字を表示するオブジェクトの作成
tv.setText("ようこそAndroidへ!"); //文字を設定するメソッドの呼び出し


OnCreate-Method

ActivityクラスにはOnCreate()メソッドがあります。
このメソッドは、「アプリケーション画面が起動された時」に呼び出されるメソッドです。

Androidアプリケーションにはこのような、アプリケーションの状態によって呼び出されるメソッドがいくつかあります。これらのメソッドの説明については以前にも書いたので以下の記事を参照してください。




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